【図解】株価の決まり方をわかりやすく解説①

この記事で分かること

・株式の理論価格

・割引率とは?

・リスクプレミアムとは?

・現在価値の概念

だいふく
だいふく

株価ってどうやって決まるの?

まめきち
まめきち

売りたい人と買いたい人のバランスで決まるっていうよね。でもイメージがつかなくて‥

しらたま
しらたま

5分で分かるように図解します。実はPERとも深い関係があるんですよ♪

株式の理論価格について分かると、投資の仕組みがよく分かるようになります。

解説の流れ

最初に解説の流れをご案内します。

今回の記事では準備として割引率リスクプレミアムを見ていきましょう!

株式の理論価格の決まり方

株式の理論価格

株式の理論価格は次の計算で出すことができます。

だいふく
だいふく

ひ〜!数学苦手!覚えられないよ!

しらたま
しらたま

覚えなくて大丈夫ですよ♪仕組みがわかればOKです!

理論価格を決める3つの要素

株式の理論価格は3つの要素で決まっています。

  1. 今期1株利益
  2. 割引率
  3. 利益成長率

このうち「割引率」を詳しくみていきます。

割引率とは?

割引率の役割

だいふく
だいふく

割引!お得な話?

しらたま
しらたま

割引というとお得なイメージですよね。でもここでの割引率は別の意味なんです

割引率は次の計算のために使います。

  1. 現在から、将来の価値を出す
  2. 将来から、現在の価値を出す

割引率を使うことで、予想される価値から現在の価値を出したり、その逆も計算することができます。

割引率の出し方

割引率は次の2つの合計です。

  1. 無リスク金利
  2. リスクプレミアム

リスクプレミアムとは?

リスクに対して要求するリターン

株式投資は、売る時に損をする可能性があります。これは将来の株価がどうなるか分からないからですね。

つまり、投資家はリスクを背負っています

だいふく
だいふく

リスクを負うならおまけが欲しい!にんじんがうれしいなあ

しらたま
しらたま

投資家も同じように考えます。具体的には、リスクを負う分高い利回りを要求します

このようにして形成されるのが「リスクプレミアム」「リスクを負う分の追加リターン」というイメージです。

現在の価値には、このリスクプレミアムが織り込まれています。

しらたま
しらたま

なかなかイメージがしにくいと思います。具体的に見ていきましょう

現在から将来を予想

たとえば今100円を貯金しているとしましょう。

1年後に金利が5%つくと値段はどうなっているでしょうか?

貯金なのでリスクプレミアムは0%ですね。

100円に5%をかけると105円です。これが1年後の価値になりますね。

株式投資のようにリスクがある資産の場合は、リスクプレミアムを足して計算します。

まめきち
まめきち

これはイメージしやすいね!

しらたま
しらたま

では未来から現在も予想してみましょう♪

将来から現在を予想

今から1年後に105円を持っています。1年後の金利は5%です。

今の価値はいくらでしょうか?

まめきち
まめきち

一気に難しくなった!!

しらたま
しらたま

さきほどは現在価値×割引率で将来の価値を出しました。それがヒントです♪

現在価値は、105円を5%で割って、100円になります。

株式投資など、リスクがある資産では、0%のところにリスクプレミアムを入れて計算します。

つまり「現在の価値にリスクプレミアムが織り込まれている」ということです。

しらたま
しらたま

これがとても大切です!!

最初の理論株価と違う?

まめきち
まめきち

割引率はわかったかも!でもこの式って最初に見たのと違うような‥?!

しらたま
しらたま

よく覚えていましたね!もう一度見てみましょう

株式の理論価格はこのように決まります。

一方で現在の価格はこのような式です。

この違いが生まれるのは次の理由です。

  1. 「現在」と「将来のいつか」の2つの時点だけで見ている
  2. 株式が成長していない想定

実際は将来に向けて徐々に成長したり衰退したりします。

それを反映しているのが最初の理論価格の式です。

次回は理論価格を解説

今回は、株式の理論価格を理解するための準備として次の2つを解説しました。

  1. 割引率
  2. リスクプレミアム

次はいよいよ理論価格を解説していきます。

だいふく
だいふく

ぼくといっしょに頑張ろうね!

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