EPSとは?
「EPS=株主がもらえる金額」ではない!
EPSはどうして大切なの?

EPSってなんだろう??

投資指標ってアルファベットと計算ばかりで難しいよ~

5分で分かるように図解します♪
目次
EPSとは「1株あたり株主の利益は何円?」ということを表します。
具体的には次の式です。

ここに出てくる当期純利益とは簡単にいうと売上のうち、経費や税金を引いて最終的に残ったお金のこと。
この純利益は「株主のもの!」と主張できるお金です。

え~!会社のものじゃないの?

株主が出資したことで生み出すことができたから、株主のものなんですよ♪
株主ってなに?という方はこちらもご覧くださいね。


やっぱり計算式が出てきちゃった‥

にんじんで考えてみましょうね♪


にんじんを4本収穫できたとします。だいふくくんとまめきちくんで分けると一人2本ですね。

うん!うれしいなあ

では、これを株式におきかえてみましょう


えー!会社も自分の株を持っているの?

会社が保管していることもあります。これを金庫株といいます
EPSの計算式は、本やサイトの多くには「発行済株式」と書いてあります。
でも正しくは自己株式を除いた数で割ります。詳しく知りたい方はこちら(会計基準)をご覧ください。

金庫株を含めないのがポイントなんですよ♪

じゃあ株主になったらEPSのお金がもらえるの?

そう思いますよね♪でも実はちょっと違うんです
EPSは純利益を株数で割ったものでしたね。
株主はこの純利益の使い道を株主総会で決めることができます。
使い道は大きく3つです。
- 配当
- 役員報酬
- 内部留保(将来使うために蓄積しておくこと)
つまり純利益すべてがもらえるわけではありません。
「成長期だから、事業を大きくするのに使いたい!」という会社は配当がない場合もあります。その場合は純利益から直接的にもらうお金はありません。

全然もらえない時もあるんだねえ

でも指標になっているということは大切なんだね。どうして?

EPSが大切な理由は2つあります
- 他の投資指標に組み込まれているから
- 時価総額に影響するから
EPSは他の投資指標に組み込まれている
EPSの他にも投資する時の目安になる指標があります。

PERとかPBRとかは聞いたことがあるよ!

そのPERなどを計算するときにEPSが使われています。EPSが高いほどお買い得と判断されやすいです
詳しく説明するとややこしくなってしまうので、ここでは「そういうものなのか~」と片隅に置いておくだけで大丈夫です。
PERってなに?という方はこちらもご覧くださいね。

時価総額に影響するから

ここは少し難しい話になります..!噛みくだいてニュアンスをお伝えしますね
一番覚えておきたいポイントはEPSは時価総額=市場での企業価値に影響があるということ。

投資家は「将来いくらで売れるかな?」と考えて株を買います。
その時に「今どれくらいの利益が出ているかな」「これからどれくらいの利益を出せそうかな」という点は大事ですね。
そのため株価にはこういった投資家の考えが反映されています。

その株価×発行済株式数が時価総額。つまりEPSは時価総額に影響があるということになります。
詳しく知りたい方は「効率的市場仮説」や「ランダムウォーク理論」で調べてみてくださいね。
いつかこのブログでも解説したいなと思っています。
この記事では次のことを見てきました。
- EPSは「1株あたり、株主のものになる利益は何円か?」を表す
- でもEPSは株主がもらえる金額ではない
- EPSが大切なのは他の投資指標や時価総額に影響するから

EPSちょっと分かったかも!

よく頑張りましたね♪EPSがわかると他の投資指標も分かりやすくなりますよ