・ROEとは?
・ROEって実際どうやって使うの?
・ROEの注意点!

ROEってなに??
ROEがわかれば早く・大きく育つ株が見分けられるようになりますよ!

5分で分かるように図解します ♪

目次
ROEは株主が出したお金がどれほど効率的に運用されているかを示します。
成長株に投資をする上でとても大切な指標です ♪

ROEの出し方
ROEは次の計算で出します。

「損益計算書・貸借対照表って?」という方はこちらもご覧くださいね。

たとえば?

うーん!ピンとこないかも!!
例で見てみましょうね ♪



利益は同じ。でも自己資本は違うね

いちご(株)のほうが少ない自己資本で同じ利益を出しているよ!
このように自己資本を効率的に使っている方がROEは大きくなります

ROEは成長株に投資をする時に使います。
具体的には次の2つの判断材料にします。
- 将来どれくらい成長しそう?
- どれくらいのスピードで成長しそう?

ぼくはお金持ちになりたいから大きく・早く育ってくれる株がうれしいな ♪
高ROE=大きく・早く成長
業績が黒字の場合、ROEが高いほど大きく・早く成長してくれる可能性が高いです。

うーん。どういうこと??
例で考えてみましょう

「大きく成長する」とは?
たとえば、にんじん株式会社といちご株式会社は自己資本を50万円を持っています。
わかりやすいように金額を小さくしますね ♪

この持っているお金を全て仕入れに使って、完売したと想定しましょう。
にんじん株式会社は自己資本だけを使います。

ROEは10%です

一方でいちご株式会社は自己資本と同じ金額借り入れをして仕入れをします。


いちご(株)の利益は10万円!

にんじん(株)の2倍だね!
このように大きく成長しているほうがROEが大きいです

「早く成長する」とは?
また、ROEが高いほど早く成長してくれます。
1年後を見てみましょう

まずは、借り入れをしていないにんじん株式会社です。


去年は利益が5万円だったよね!

今年は5,000円しか増えていないのか〜
ROEが変わらない場合、会社は安定期に入っています

次はいちご株式会社です。さっきと同じように自己資本と同じ金額借り入れをして仕入れます。
単価を+5円上げて販売したと想定します。


去年は利益が10万円だったよね!

8万円も増えてる!すぎょい
いちご(株)のほうが利益の伸びが速いですよね ♪

成長が早くて大きいと年々ROEが高くなります!


いちご(株)のほうに投資したいなあ ♪
そうですよね ♪ 人気が出て株価も高くなります

ROEが下がる=成長が遅く・小さくなったかも
ROEが下がったということは、純資産の増加と比べて成長が遅く・小さくなった可能性があります。
さらに1年後を見てみましょう

いちごを仕入れすぎて売れ残ってしまったと想像してみてください



自己資本と利益は増えてるね。でも今年は1.2万円しか増えてないよ

こうなると他の成長株も気になるかも‥
このように勢いがなくなると売られてしまうことも‥


つまりROEは年々大きくなっているほどいいんだね!

PERより簡単 ♪
ちょっと待って!次のことに注意してくださいね ♪

ROEは純利益÷自己資本。
この純利益と自己資本のそれぞれに注意点があります。
- 純利益:先行投資・自社株買いにも注目する
- 自己資本:ROAにも注目する
純利益の注意点
ROEを見る時に大切なのは、先行投資と自社株買いにも注目することです。
先行投資してるかも?
先行投資によって一時的にROEが低下することがあります。
お金をにんじんの仕入れに使えばすぐ利益がでます

一方で大きな畑を買うのに使って今年の利益が減ったらROEは小さくなりますね


でもこれから成長してくれそうだよ!

売ったらもったいないかも?!
このように先行投資でROEが小さくなる場合があります。注意して見なくてはいけませんね

自社株買いしてるかも?
自社株買いをするとROEが高くなります。

早く成長し始めたとは限らないってことだね!
自社株買いについてはこちらもご覧ください。

自己資本の注意点
借金が増えてるかも?
ROEを見る時には、ROAとセットで見ることも大切です。
なぜなら、自己資本が小さくなった場合次の可能性があるからです。
- 赤字決算で自己資本が減った
- 借金が増えた
ROAとセットで見ることでこの2つに気づくことができます ♪

この記事では次のことを見てきました。
- 高ROE = 早く・大きく成長しそう
- ROEが下がってきた = 成長が遅く・小さくなってきたかも
- 先行投資とROAもセットで見る

ROEを使って早く大きく育つ株を見つけたいな ♪